知られざる白浜ヒストリーを巡る旅へ

掲載内容は取材当日の内容となり、営業時間・料金など変更となっている場合がございますので、各スポットにお越しの際は必ず事前にご確認ください。

真っ白な砂浜、青い海と空、そして古くから親しまれる名湯の数々。南紀白浜と言えば思い浮かんでくる情景があります。

熊野本宮大社

熊野本宮大社

古代より、上皇・女院から庶民にいたるまで、多くの人々が熊野を参詣した熊野古道。最も多くの参詣者が歩いたとされる田辺から熊野本宮に向かう中辺路(なかへち)を進むと、最初にたどり着くのが、全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮・熊野本宮大社です。

158段の石段参道を登り、総門をくぐると見えてくるのが、檜皮葺*(ひわだぶき)をまとった社殿の姿。静かな空気に包まれた社殿内を進み、参拝を。古より続くこの場所への信仰にも、ひと時思いを馳せてみてください。
*檜の皮を使って屋根を葺く工法。

熊野本宮大社
熊野本宮大社

普段は立ち入ることのできない御垣内での正式参拝と、神前に供えた神酒やお膳をいただく直会(なおらい)は、南紀白浜マリオットホテルの特別プランによるもの。あたりが静寂に包まれる早朝に執り行われるため、神々が鎮まる鈴門の内側での参拝は、いっそう心を静かに、清く正してくれるようです。

  • 熊野本宮大社
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参拝時には、熊野本宮大社オリジナルの御朱印帳に御朱印をいただいてはいかがでしょう。社寺の神仏とご縁が結ばれた証を、ぜひ刻んでください。
【ホテルより車で約1時間20分】

  • 熊野本宮大社
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参拝後はもうで菓子をいただきましょう。熊野を訪れる人々の無病息災を祈願した熊野もうで餅は、その日の早朝に作った餅で、上品な甘さのこしあんを包み、鼻に抜ける玄米粉の香ばしい香りがアクセント(抹茶付きで350円・税別)。パティシエ・辻口博啓さんがプロデュースした熊野の絆(6個入り1,080円・税込)は、濃厚なガトーショコラの中に、和歌山県産のみかんを隠し味にしたガナッシュが入れられ、酸味がチョコレートの甘さを一層引き立てます。

  • 熊野本宮大社
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熊野本宮大社
〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮
[電  話]0735-42-0009
http://www.hongutaisha.jp/

茶房「珍重庵」本宮店(熊野もうで餅)
〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮1110 熊野本宮大社 瑞鳳殿内
[電  話]0735-42-1648
[営業時間]9:00~16:00(定休日:水曜日)
https://moudemochi.com/

「からす屋」(熊野の絆)
〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮1110 熊野本宮大社 瑞鳳殿内
[電  話]0735-42-0107
[営業時間]8:00~18:00(定休日:不定休)

熊野本宮大社

南方熊楠記念館

南方熊楠記念館

和歌山県で生まれ育った博物学の巨匠であり、民俗学の創始者でもある南方熊楠。少年のような好奇心と知性を兼ねそなえ、それでいて破天荒。そんな熊楠が遺した文献や標本類、遺品などを保存し、一般に公開しているのが、南方熊楠記念館です。

南方熊楠記念館

俳人の正岡子規、小説家の夏目漱石らを同級生にもつ熊楠は、本人も才能のかたまり。世界でも権威のある科学雑誌『ネイチャー』(Nature Publishing Group)に掲載された論文は、単著としては歴代最高の51本を数えます。著作の1つに十二支についての雑学を連ねた『十二支考』がありますが、その元となった細かなメモ書きは、彼の頭の中の一部を覗いているよう。

  • 南方熊楠記念館

    熊楠の論文が掲載された『ネイチャー』

  • 南方熊楠記念館

    「十二支考」の腹稿(メモ書き)

  • 南方熊楠記念館

    顕微鏡で実際の変形菌を見ることもできます。

また、もう1つ特筆すべきは、記念館が建つロケーション。周囲を緑に囲まれ、屋上からは360度のパノラマを眺望できます。海と山が一体となったこの場所は、熊楠、そして彼が遺した歴史や文化、そして環境について、学ぶのにふさわしいのではないでしょうか。【ホテルより車で約10分】

南方熊楠記念館

南方熊楠記念館
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町3601-1
[電  話]0739-42-2872
[営業時間]9:00~17:00(休館日:木曜日 他不定休)

http://www.minakatakumagusu-kinenkan.jp/

南方熊楠記念館

長久酒場

長久酒場

「長久酒場」は、南紀白浜の地で50年以上続く老舗の大衆酒場。居酒屋探訪家の太田和彦さんが東京・月島の「岸田屋」、大阪・天王寺の「明治屋」と並んで紹介したことから、“日本三大酒場”と呼ばれるようになりました。

カウンター越しに料理を振る舞う大将は、祖母である先代からこの店を継ぎ、おでん(各100~350円・税別)など一部のメニューを据え置きしながら、白浜でとれる海の幸を使い、素材の味を生かした料理をさまざま提供しています。
以前は漁師の間だけで食べられていたウツボは、網焼きで。パリッとした皮と弾力のある身は歯ごたえが楽しく、噛めば噛むほど旨味が深くなっていきます。また、大将おすすめの珍味カメノテは、エビやカニなどと同じく甲殻類。塩茹でしたカメノテはぷりぷりした食感で、磯の香りが鼻に抜けます。南紀白浜で獲れた一風変わった海の幸を堪能してみましょう。

  • 長久酒場
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料理に合わせるのは、店名の由来にもなった「長久」を熱燗で。和歌山県の地酒として古くから愛される「長久」は、米の旨味を残しながらも、キリッとした辛口で締まり、料理の味を引き立たせてくれます。
【ホテルより徒歩約7分】

長久酒場

長久酒場
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町3079-6
[電  話]0739-42-2486
[営業時間]16:00~23:00(定休日:木曜日)
http://chokyuu.com/

長久酒場

※この特集で掲載している内容は2019年5月20日時点での情報となります。